応用行動分析学(ABA)について

ABA(応用行動分析)は、B. F. スキナーの行動主義に基づいた行動の科学です。

行動の理論に基づいて、
好ましい行動強化し(増やし)、
また反対に、
好ましくない行動消去して(減らして)いきます。

ABAは、発達障がいや自閉症スペクトラムのお子さんを対象にした療育の方法を
意味するのではありません。

ABAの活用範囲は広く、療育や教育の場面はもちろん、
医療・リハビリテーション、スポーツ、企業経営などの分野でも、
さまざまな実績をあげています。

その中でABAによる療育は、
自閉症スペクトラムのお子さんにとって、有効な方法であると実証され、
特に欧米ではたくさんの論文が発表されています。

ABAにも様々な種類があり、

ディスクリートトライアルトレーニング
(DTT: Discrete Trial Training)

一つの課題をスモールステップに分けて、指示-反応-強化からなる試行を何度も繰り返して練習するというものです。

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ナチュラル エンバイロメンタル ティーチング
(NET: Natural Environmental Teaching)

NETでは、
椅子に座って同じ課題を繰り返し練習する
という形ではなく、
自然な遊びや活動の流れの中で
いろいろなスキルを身につけていくことを
目指しています。

NETについてもっと詳しくみる

機軸行動支援法 (PRT: Pivotal Response Training)や
要求言語・マンドトレーニングなどで知られている VB (Verbal Behavior)・フリーオペラント法は、
自然な形で行うABA療育の代表的なアプローチといえます。

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color’s next では、ABAに基づいた療育を行っていますが、
だからといって他の手法を否定しているわけではありません。

もちろん、ABAの中でも

DTTがいい!

NETがいい!

というわけではなく、どんな手法でも必ず長所短所があって、
どの手法が合うかは子どもさんによって違います。

大切なことは、

私たちが
子どもさんの姿を見失わないこと

マニュアル通りの療育ではなく、
それぞれの子どもさんの得意や苦手を把握した上で、療育の方向性や内容を考えること

そして、
1つの手法にこだわらず、子どもたち1人1人にあわせて、
様々な手法を臨機応変に組み合わせて療育を行っていくことが大切だと考えています。

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